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仮想通貨の思い出2017

投資・資産運用Advent Calendar 2017の23日目です。遅刻しましたごめんなさい。

2日目で書き損ねた、仮想通貨の話題についてちょっと書きます。

仮想通貨との出会い

こんなツイートを見つけたので、たぶん2017年8月4日が私の仮想通貨デビューです。bitFlyerで始めました。

以前からガジェット界隈で交流のあった@さんが騒いでたので、ちょっと興味を持った次第です。

小銭稼ぎからの転落

皆さん覚えてますか、8月って概ね景気良かったんですよ。

こんな好景気を見てたら、そりゃ私だって追加投資をするわけですよ。とはいえまだこの頃は嫁さんに内緒だったので、微々たるもの(3万円程度)でしたけれども。

しかしアレですね。投資の鉄則は「下がってるときに買え、上がってるときに売れ」であり、上がりきっているときに買うのなんて今思えば以ての外だったんですよね。

そんなわけで、今年のbitFlyerでの年次損益のグラフを見てみましょう。

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9月15日ショックは年内でもトップクラスにやばかったやつだと思いますが、例に漏れずマイナス25000円まで損しまして、あろうことかこのドシロウト野郎は損切りとか言いながら一部をJPYに確定させる暴挙まで犯しておりました。

2017年12月現在の皆さんならおわかりかと思いますが、8月前半というのは0.1BTCが3万円程度で買えた時代であり、私も0.1BTCを持っており、それを現在までぎゅっと握りしめてホールドしていれば20万円くらいになっていたという状況なので、「俺ちゃんと対処してるだろ?フフン」とか考えながらファッション損切りしている当時の私の行いは愚行でしかなかったわけです。

Bittrexで海外研修

年次損益のグラフに「BTC建ての世界へ」というのがあります。心が落ち着いて、JPY相場から離れることを決断した当時の私は、手元に残ったBTCの価値が上がるのを待つのではなく、BTCそのものを増やすほうに舵を切ることにしました。そこで、草コイン*1が豊富なBittrexに旅立ちました。

2週間で10種類くらいのコインをデイトレードした気がしますが、結論からいうと10%くらいBTCを失いました。この話から得られる教訓は、私はデイトレードすげえ苦手ということです。BTrexWatcherのような神ツールがあってもダメだったので、もうこれは私のセンスがなかったのでしょう。

BTrexWatcherについては次の記事が詳しいです。

an0508.hatenablog.com

an0508.hatenablog.com

オチ

海外に移した分のBTCを私が消耗させている間に、bitFlyerに残しておいたBTCが全資産に対して10%分ほど値上がりしまして、プラマイ0になりました。

つまり何もせずにbitFlyerにBTCを放置してればプラスになってた……! ほんと当時の自分はなんでこうも余計なことばかりするのでしょうか。

仮想通貨の極意は記憶を失って数ヶ月放置することと見つけたり。

中長期のホールドに向けて

さて、前述の年次損益のグラフの通り、BTC自体の値上がりの影響を受けて、11月には9月15日ショックの損を取り戻し、少々ながら含み益がある状況になりました。

心に余裕が出てきたので、ちょっとアルトコインのほうにも手を出してみようかなと考えたのですが、bitFlyerのスプレッドはアホみたいに高いので、bitFlyer内でアルトコインを取引すると無限に損していきます。そのくせアルトコインの種類も少ないのでしんどいことこの上なく。

とはいえ、ZaifのUIには耐えられないし、ということで、ひとまずcoincheckに主戦場をお引越ししました。スプレッドはbitFlyerよりマシというだけで高いには高いのですが、まあ頻繁に取引するつもりもないので許容範囲かなと。今ならbitbankでもよかったかなーと思います。

そんなこんなで、11月24日にXRP(Ripple)とBCH(Bitcoin Cash)を買い、あとはZNY(bitzeny)を少々、という感じでポートフォリオを組み、ほとんど動かさずに放置しています。

というわけで、現在のBlockfolioはこんな感じになっております。

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XRPとBCHが両方とも良い感じの動きを見せてくれたお陰で、なんとか「全利確したら税金がかかる」くらいの含み益を得ることができました。確定申告が面倒なので今年は絶対利確しません。

将来性のあるコインに投資するのは楽しい

初めはデイトレード的なマネーゲームの繰り返しで利益を得ようとすることが多かったのですが、途中でリップル界隈がやたらとリップルの将来性について語ってるので、ちょっと見に行ったんですね。そしたら結構面白かった。

gtgox.com

  • 仮想通貨界隈では珍しく、ビットコインの傍系ではない
  • というかそもそもブロックチェーン製の台帳ではない
  • というかビットコインよりも前から存在している
  • 送金すごい早い
  • 世界の送金システムを変えようとしている
  • 現在の送金インフラである銀行への根回しもちゃんと進めている
  • エンドユーザーはXRPの存在を知らないまま送金ができる=既存通貨との連携をしっかり考慮している

「なんだなんだ、コミュニティベースでいまいちハッキリとしたビジョンが見えないビットコインとはえらい違いじゃないか」というのが正直な感想でした。Rippleという壮大な支払い・送金システムの中で動くネイティブ通貨がXRPだと理解すると、アルトコインとしてのXRPがどうこうっていう次元の話じゃなくなってくるんですよね。Rippleが生み出す送金ネットワークが世界にどんな価値をもたらすのか、というビジョンをRipple自身が示しているのが、実に分かりやすくて良い。

もちろん「通貨の民主化」のような文脈で考えると、一企業が管理しているRippleというのはダメなのですが、個人的には民主化の方にはあまり興味が無いので、企業ならではの明確なビジョンとフットワークで強力にインフラ化を推し進めてくれたらそれでいいです、という気持ちになっています。

というわけで完全にRipple信者の仲間入りをしました。何の役に立つのかわからないコインを売買するよりかは、将来ちゃんとインフラになりそうなコインに投資するのって、なんか本来の投資という感じがして大変楽しいです。

投資への入り口としてすごく良かった

8月に右も左も分からない状態から始めて約5ヶ月が経ちました。チャートの読み方は今でも下手くそですが、上がってるときに買ったり、下がってるときに売ったりすることはかなり減ってきました。

この経験を得るために投資したコストは、初期で7000円、最終的にも20万円程度です。これは、とてもすごいことだと思っています。

株やFX(為替)の取引をやろうとしたことがある方はわかると思うのですが、ああいった「ちゃんとした市場」でトレーダーとして振る舞うためには、結構な初期コストがかかります。単元株が多いとか、証拠金が要るとかで、なんだかんだで100万円くらい持ってないと真っ当な取引を始めることすらできないです。そもそも為替なんかは値動きが少ないので、まとまった元本がないと利益が雀の涙ですよね。プチ株なんかもそうです。少額で始めることができても、なんかポチポチしてるうちに500円儲かったり1000円損したりしながら、なんか面白くないなと思って辞めていった人も多いのではないでしょうか*2

しかし、仮想通貨取引は違います。手数料の問題はやはりあるので、1000円で始めていいよとは言えませんが、1万円を握りしめて始めてもらえれば、1週間以内に1000円損したり1000円儲かったりすることが十分に可能です。値動きが激しすぎて、リアルマネーの相場であれば数ヶ月から数年かけて身体で覚えるはずの相場感を、数週間から数ヶ月で叩きこまれるのです。まあ学んでいる間は損しまくりますし、そこで脱落する方も多いかとは思うんですが、それでも少額でいけるおかげで、欲張らなければそこまで大きな損はしません。せいぜい4万円が2000円になる程度です。授業料としては悪くないんじゃないでしょうか。

これは「初心者でも儲かるから安心」という話ではありません。 「初心者がモチベーションを失わないうちに学びのある失敗を何度も繰り返すことができる」 という話です。投資はなんでもそうかもしれませんが、一瞬たりとも損したくない人はやるべきではありません。

こんなに低コストで始められて、失敗や軌道修正にかかるサイクルが短い金融商品(っぽいもの)は、あまり無いんじゃないでしょうか(私が詳しくないだけかもしれませんが)。30歳になって、そろそろ資産形成についてちゃんと考えないといけないなと思い始めた人間がお金について考えるには、とてもよい教材になったと思います。

まとめ

仮想通貨を下手くそに運用するよりも、ロボアドバイザー投資信託をやっていたほうが遥かに儲かってた時期があったので、投資信託いいよ。(台無し)

*1:無名のアルトコインの総称。値動きが激しい。

*2:というか大学生のときの私がそうでした