ナカザンドットネット

Android Developer's memo

リーダーとカリスマ

Twitterで色々と呟いていたところ、サークル運営をしていたころに考えていたことを思い出したので、少し書いてみようと思う。
団体運営における、上の人間の在り方について。
※このコラムはフィクションです。大学生でペーペーなNkznの妄想で書いてあるので、もし現実社会と齟齬があっても一切責任は持てませんです。

そもそも、カリスマとは。

DIO様。というのは冗談が過ぎるが、日本語で言えば「求心力」というのが最もしっくりくる単語だろうか。
「他者を惹きつけて止まない」という才能。彼/彼女の側には(思惑の有無を問わず)いつも他者がいて、彼/彼女を助けようとする。
当人が計算ずくでやっているかどうかは別として、結果的に人望を集める能力。

・先天的・後天的カリスマ

私の見立てでは、カリスマには先天性のものと後天性のものがある。
と言っても、生まれ持ったカリスマ、などというオカルトめいた人間の存在を語るわけではない。
先天性のカリスマとは、彼/彼女が生活してきた環境、育ってきた環境によって培われた「人格」そのものがカリスマ性を帯びている際に用いる言葉である。
そして、後天性のカリスマとは、自身の素の人格に求心力がないと判断した彼/彼女が、徹底して自己を客観視・分析し、先天性カリスマを持つ他者を観察することで得た「自己改造の努力の結晶」である。
前者に比べて、後者のほうが“カリスマの利用価値”を熟知している傾向にある。が、やはり天然物のカリスマを持つ前者のほうが求心力が高い。

リーダーに必要な能力

話は変わって、本コラムのもう一つの柱である「リーダー」の話をしよう。
リーダーとは、日本語で「指導者」のことである。さらに言葉を分解するなら、「導き、指示する者」と云ったところだろうか。
しかし、リーダーという響きが持っているニュアンスは「人間の集合体を運営する者」だと思う。
本コラムでは、筆者の独断と偏見により、リーダーを「人間の集合体を運営する能力を持つ者」と定義して話を進めたいと思う。

一人でできるの、それ?

先に定義したリーダーの定義だが、「人間の集合体を運営する」≒「導き、指示する」と言い換えてしまってもあまり問題はないだろう。私の厳密な印象では『運営⊇指導』であるが、話を進めたいので≒で繋げさせていただこう。
さて、こうしてリーダーの仕事が定義されたわけだが、どうだろう。これ、一人でできる仕事なんだろうか。
“導く”ことは求心力=カリスマが重要になる仕事だし、“指示する”ことは他者の行動(≒仕事)をマネージメントする仕事なはずだ。
最初の項で「人望」という言葉を使ってカリスマを説明したが、これは“導く”ことには大きく作用しても、“指示する”作業においてはほとんど役に立たない。*1
そういう意味で、「リーダーという機能」を「導く(求心する)」「指示する(マネージメントする)」の2つに分けて考えることにしよう。

役割分担

一人の人間にできることというのは、限られている。だからこそ、個人は群れて社会を形成し、互いの無力を補いながら団体・会社・法人などと呼ばれる「万能の個」を作り上げるのだ。
さて、一人の人間が、都合よくカリスマとマネージメント能力を併せ持つことなどあるのだろうか。いや、努力によっては十分にありうるが、向き不向きの話をすると、やはり両方に向いている人間というのは一握りなのではないだろうか。
つまり何が言いたいかと言うと、業務を2人で分けてしまえ。ということなのだ。
一人でできないことは分業してしまえばいい。だからこそ、サブリーダー(副〜)という言葉が存在するのだ。
カリスマとマネージメント。この二つの「業務」をリーダーとサブリーダーの2人で分業すると、いくつかのパターンが生まれる。以下に各パターンを紹介してみよう。

  • リーダー:カリスマ所持、サブリーダー:マネージメント能力所持
    • リーダーが王様で、サブリーダーが宰相みたいなもの。リーダーが方針を決めて、サブリーダーが手段を考える。リーダーは人格者であることを求められるが、サブリーダーの人格はあまり求められない。その代わり、サブリーダーは経営手腕をモロに求められる。バランスがいい。
  • リーダー:マネージメント能力所持、サブリーダー:カリスマ所持
    • リーダーが好き勝手やって、もしメンバーの反感を買ったりしたときにサブリーダーがフォローに回る形。マネージメント能力の高さ自体がある種のカリスマなので、幹部ペアの人望が総合的に高くなる。
  • リーダー:無能、サブリーダー:マネージメント能力所持
    • なんとか運営していけるが、心を導く人がいないので、いつかはメンバーの心が離れて空中分解するだろう。
  • リーダー:無能、サブリーダー:カリスマ所持
    • サブリーダーがリーダーに取って代わってめでたし。
  • リーダー:カリスマ所持、サブリーダー:不在
    • リーダーが苦手なマネージメントをがんばる。カリスマはあるので、ヒラメンバーが業務を手伝ってくれることも。
  • リーダー:マネージメント能力所持、サブリーダー:不在
    • 仕事はできても人望はないので、メンバーの心が着いてこない。結局空中分解する。

カリスマの重要性

とまあ、いくつかパターンを出してみたわけだが、要は「カリスマを持った人間が必要」なのである。
カリスマを持った者が上層部に一人いれば、他の幹部が無能でも団体の存続自体は可能なのだ。そのカリスマに惹かれて集まった団体なら尚更である。
ただ、永く続けようとすると、マネージメント能力を持った人間がいないといけない。カリスマは仲間内では非常に有効な能力だが、社会の荒波の中では実務的なマネージメント能力がモノを言うのだ。
カリスマはそこそこに、マネージメント能力が高い人間が一人いれば、問題ないのかもしれない。

結論

自身がリーダーになるときは、自身に足りない能力を考えること。そして、それを持つ人間を側近に添えることが、団体を円満に運営していくための必須条件なのである。

*1:いや、部下が素直に命令を聞いてくれるという意味では大助かりなのだろうが。